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macOSでAirPlayを受信する

スマホやタブレットの音声をWi-Fiネットワーク経由でオーディオ機器から再生するには、一般的にはAirPlay対応の「オーディオレシーバー」という機器を使用しますが、Shairport Syncというオープンソースのソフトウェアを使用することでmacOSでもAirPlayの受信・再生が可能です。(オーディオのみ)

2018-01-03 追記:
Windows/macOS両対応の5KPlayerでもAirPlayの受信が可能でした。Homebrew等の導入が面倒であれば、そちらをおすすめします。(個人的にはShairport Syncの方がシンプルで使いやすいと感じます。)

AirPlayを使うとiOS等からWi-Fi経由でオーディオ機器に音声を転送することが可能

Macにオーディオ・インターフェイスやスピーカー等を接続していて、自分や他の人のスマホやタブレットの音声をそちらで再生したいという場合に便利なのではないでしょうか。また、音声信号は非可逆圧縮(ALAC)で転送されるので、Bluetooth接続に比べて音質的なメリットもあります。

以下、macOSでのセットアップ方法です。


必要なもの

  • AppleID (Command Line Toolsのダウンロードに必要)
  • Command Line Tools (Homebrewに必要)
  • Homebrew (Shairport Syncのインストールに必要)

Command Line Toolsのインストール

以下のURLにアクセスしてAppleIDでログインします。

ログインすると"Command Line Tools (macOS 10.xx) for Xcode 9.x" の様に書かれているものがあるので、インストール先のmacOSと同じバージョン用のものをダウンロードします。

「このMacについて」でOSのバージョンを確認

OSのバージョンに合わせたCommand Line Toolsをダウンロードする


ダウンロードした.dmgファイルをマウントして、中の"Command Line Tools ... .pkg"をダブルクリックしてインストールして下さい。

※Command Line ToolsのインストールにXcodeは必要ありません。

Homebrewのインストール

Homebrewのホームページにあるコマンドをターミナルで実行するだけです。
/usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"
※2018年1月現在のコードです。

Shairport Syncのインストール

ターミナルで次のコマンドを実行します。
brew install shairport-sync
エラー等無ければインストール完了です。あとはターミナルからshairport-syncを起動するだけで自動的にBonjourサービスが起動し、AirPlayクライアントから選択・再生出来る様になります。

ターミナルで shairport-sync を実行 (Control+Cで終了)

iOSで見るとAirPlayの再生機器が追加されている

次のコマンドで、バックグラウンドでの動作も可能です。
# 起動
shairport-sync -d
# 終了
shairport-sync -k

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